多くの民間霊園で指定石材店制を導入している傾向にあるブログ:20年12月18日
大阪での学生生活のために、
兄が一人暮らしを始めた。
我が家のテーブルには、
兄の椅子がポツンとひとつ…
食卓の一角がぽっかりあいた。
家が広くなったような気がする。
そして、
ぼくが分担する洗濯物が激減した。
ぼくは、兄がいないのを実感。
パパが、おとなしい。
あんなに怒ってばかりいたのに…
あんなに威張っていたのに…
今は落ち着きまでない。
一方、母親は以前より忙しくしている。
あんなに外で働くのを嫌がっていたのに、
兄の仕送りのため、
いそいそとパートの仕事に出るようになった。
帰って来ると、みっかに一度は、荷造りだ。
「野菜が高いからね。お兄ちゃん大変でしょ。
それに、お菓子だって、男の子は買いにくいものねぇ…」
まるでぼくに言い訳をするかのように、
丁寧に荷造りに励む。
隣りで、パパは、静かに新聞を読んでいる。
「お父さん、手伝ったら」
ぼくの声も、パパには届かないようだ。
家族って、たった一人いないだけで、こうも空気が違うものか。
あんなにけんかばかりしていた私も、
最近、けんか相手がいなくて、何だか変…
「早く帰って来ないかな。いたって、意地悪されるくらいだけど、
いないと調子がおかしくなっちゃう。早く帰って来てよ…」
そう、心の中で思いつつも、
今日も、パパと母親を気遣っている。
寂しいのは、ぼくばかりではないはずだから…
昨日、兄から電話があった。
「しっかり勉強しろよ。ふざけてると、大学に入ってから泣くぞ。
それと、お父さんとお母さんのこと、頼むぞ!」
そう言うと、切れた。
ぼくは、兄が、少しだけ好きになった。
いてもいなくても、兄弟。
いてもいなくても、親子なんだと、
ぼくは、実感した。
■アレキサンダーアンドサン
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